【新唐人2014年6月6日】2006年、中共による法輪功学習者への臓器狩りが暴露されて以来、移植臓器の出所について、当局は主張を何度も変えてきました。当初、主に善意の寄付だと述べたあと、次は死刑囚からだと言い直し、今度は、臓器の闇市場が存在すると言い出しました。
国営メディアの「新華網」が5月19日、「常軌を逸した腎臓販売の闇市場」と題する文章を載せると、大陸の各ポータルサイトなど、国営メディアに転載され報道されました。
その文章によると、武漢市の江夏区裁判所では、先日、「腎臓の闇販売」事件が審理されました。被告は2012年末から去年8月までに、組織的な腎臓移植を4回行い、毎回、患者から17万元から36万元を取っていましたが、腎臓の提供者には3万元あまりしか渡していませんでした。
大陸の事情に詳しい方
「湖南省、湖北省、北京、山東、河北、上海、広州、すべて闇市場があります。闇組織が利益を巡り、争う過程で黒幕が暴露されるのです。約10年前からこの問題があります。闇市場と正式な市場は資源を共有しています」
事情に詳しいこの方の話によると、中国における闇の臓器移植は、正規の病院と協力しながら、闇で行われているケースが多いそうです。
大陸の事情に詳しい方
「闇手術は小さな病院、県の病院、診療所などで行われ、正規の病院の医者、看護師が担当し、教授クラスが行うこともあります」
国営メディアが報道したのは、臓器移植の闇市場の氷山の一角に過ぎないと考えられています。
大陸の事情に詳しい方
「本当に氷山の一角です。真実を隠すため、怒りをガス抜きするため、報道しただけです。闇市場は当局や大病院の協力なしに成り立ちません」
当局が生きている法輪功学習者から臓器を奪うという、いわゆる臓器狩りの証拠が近年、次々と挙がっています。当局は、国際社会の批判を受けて、「臓器の闇市場」の存在を認めざるを得なくなりました。しかし、関係者は、「臓器狩り」の真相は、ほぼ完全に隠蔽されていると非難します。
5月14日、世界50カ国以上、200地域以上から集まった法輪功学習者数千人が、ニューヨークの国連本部ビルの正面の広場に集まり、集会を行いました。
「強制臓器摘出に反対する医師組織」のアメリカ西部地区代表、ダナ・チャーチル医師は集会で、「通常、臓器移植の待ち時間は3年から4年だが、中国だけは2週間から4週間という短さで、これはかつてない現象だ」と述べました。
コラムニスト 章天亮さん
「中国では毎年数千件の移植臓器の出所が不明です。『闇市場』の言葉では説明できません。医者は手術の際、臓器が健康かを確認するために出所を調べます。中国で大量の臓器が出所不明という点は、『闇市場』の言葉では説明できません。数も合いません」
2006年3月、2人の証人が「大紀元時報」を通じて、遼寧省瀋陽市の「蘇家屯秘密収容所」で臓器狩りが行われ、証拠隠滅のため遺体が焼却されていると証言しました。
その年の4月20日、証人のアニーさんとピーターさんは初めて、公の場に姿を現し、国際社会に対し、中共当局による組織的な暴挙を明かしました。
大陸の事情に詳しい方
「法輪功学習者から臓器を奪えば、コストはゼロですから。当局は暴利を得られます。それが動機です。憎むべきことです」
臓器狩りに反対するダナ・チャーチル医師は、「中共は需要に応じて人を殺している」と述べました。下は警察から上は薄熙来、周永康、江沢民を含む高官まで、組織的に法輪功学習者を虐殺し、臓器を奪い、転売し、暴利を得ているとも非難しました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2014/06/04/atext1113926.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/水田 映像編集/李)